木村草太先生「離婚後共同親権を考える」講演会を開催しました

2023.1.23

お知らせ, イベント報告

1月22日「離婚後共同親権を考える」という演題で、憲法学者の木村草太さんをお招きして講演会を開催しました。講演会には、議員、行政、弁護士、DV被害者支援に携わる方、シングルママなど、107名の参加がありました。


この講演会は、「共同親権制度」について知っていただくため、そしてパブコメで意見を国に届けるために企画したものです。当事者であるシングルマザーでも、共同親権という言葉は聞いたことがあるけれど、内容がどんなものかわからないという方が多くいます。まして、一般の方にとってはなかなか関心を向けることができないテーマだと思います。


しかし、この制度が導入されると、離婚した後に、教育、医療、財産管理など、さまざまな場面で子どもと別居している親に通知や同意が必要になり、話し合いを強制されることになります。さらに、DVや虐待があった場合、支配が続くことになります。ひとり親にとっては、仕事、家事、子育てで毎日忙しいのに、さらに負担を増やすことになります。何より子どもの利益になりません。緊急手術が受けられなかったり、進学に間に合わなかったり、ということも考えられます。


ひとり親だけではなく、教育、医療、行政、司法など多くの分野に混乱が生じるため、たくさんの方に問題意識をもってほしいと思っています。


木村草太先生は、「親権とは何か」、「諸外国の共同親権」、「共同親権がもたらす影響」、「パブコメの意義」などについてわかりやすく説明してくださいました。参加者から「難しい問題を分かりやすく説明していただいた」、「ちょうど関心のあるテーマだったので、参加できてよかった」、「ぜひオンラインでもう一度講演会を開催してほしい」という声をいただきました。


みなさんも行動を起こしていただけると嬉しいです。ご自分の経験や意見を国に届けるチャンスです。「家族法制の見直しに関する中間試案」に関するパブコメは、2月17日まで受け付けています。


「家族法制の見直しに関する中間試案」に関する意見募集|e-Govパブリック・コメント